明けましておめでとうございます。
新しい年である令和3年が始まりました。読者の皆様におかれてはそれぞれにあらたな目標と抱負をもって新年を迎えられたことと思います。
昨年は新型コロナウイルス感染症一色の1年間でした。感染症は、中国の武漢に始まりあっという間に全世界に拡散し経済にも社会にも大きな影響を与えています。下水道業界はリモートに置き換えられないリアルな世界ですがそれでも会議や採用活動などにリモートの導入が進んできています。感染症は様々な負の甚大な影響を全世界に与えていますが、人と人との直接的な交流の重要性の再認識や効率的な仕事の進め方の進展などプラスの面ももたらしたのではないでしょうか。人類の歴史は感染症との戦いの歴史でもあり、私たちの推進工法業界もwithコロナを前提に活動せざるを得ないと思いますが、皆さんで知恵を出し合って少しでも新しい世界を切り開いていきたいと願っています。
さて、昨年の本誌12月号では、「推進工法進化論」と題してベテラン技術者に推進工法の原点から現在の技術進化に貢献してきたわき役も合わせて幅広く推進工法の歴史や今後の方向性について解り易く解説して頂きました。本号では、新年を迎えて、推進工法の専門分野とは少し離れた識者の方々や若者に自由に推進工法への夢と期待、アマチュアとしての疑問や理想的な姿を紹介して貰います。
読者の皆様には、分野外の識者や若者の夢と期待から推進工法の評価やニーズ、未来の技術開発の突破口となるアイデアをくみ取って頂ければと考えています。本号が、今後の推進工法発展の一助になることを期待しています。
(編集担当:森田弘昭)
巻頭言 | 令和3年 年頭にあたり 国土交通省水管理・国土保全局下水道部長 植松 龍二 |
今月の推論 | 「下水道インフラのレゾンデートル(存在意義)とバルール(価値)はすごい」 北極星 |
新年のごあいさつ | (公社)日本推進技術協会会長 中野 正明 |
総 論 | 推進技術の動向と将来展望 ―近未来推進工法― 九州大学大学院工学研究院教授 島田 英樹 九州大学大学院工学研究院准教授 笹岡 孝司 |
推進工法への期待 (一社)日本非開削技術協会事務局長 角川 順洋 |
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特 集 | 理想的には立坑レス 海外進出、改築推進にも期待! 東京都下水道サービス㈱管路部長 栁 雄 |
推進工法への期待 川崎市上下水道局下水道部管路保全課管路システム 浪貝 泰之 |
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これからの推進工法へ期待すること 大阪府東部流域下水道事務所 髙松 貴史 |
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改築推進工法の災害復旧工事への活用 熊本市上下水道局維持管理部管路維持課・課長 藤本 仁 |
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推進工法への期待 一大学教員のひとりごと 日本大学生産工学部環境安全工学科教授 保坂 成司 |
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東京電力パワーグリッドが推進工法にかける夢と期待 東京電力パワーグリッド㈱工務部スペシャリスト(都市トンネル) 吉本 正浩 |
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通信用トンネル(とう道)の高度化に向けた取り組み アイレック技建㈱取締役設備診断再生事業本部長 山﨑 泰司 ㈱ミライト土木事業部長 山本 隆宣 |
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大多喜ガスが非開削工法にかける夢 大多喜ガス㈱代表取締役社長 緑川 昭夫 |
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下水道管きょの老朽化対策の現状と推進工法への期待と夢 ㈱NJSプロジェクトマネジメント部 小倉 健太郎 |
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ESG目線で推進工法はさらに進化する (一社)Water-n代表理事 奥田 早希子 |
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推進工法への期待 〜SDGsの達成に向けて〜 日本工営㈱水環境事業部上下水道部・技師 峰岡 聡美 |
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推進工法の夢と期待 ヤスダエンジニアリング㈱海外事業本部専務取締役 安田 一成 |
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推進工法関連資材の海外生産による海外展開戦略 コーワ化成㈱ライフライン第一グループ次長 斉藤 豪康 |
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推進工法の導入でベトナム地下空間の開発が期待できるでしょう グローバルワークス㈱ハノイ駐在事務所職員 ファン ジェウ フェン |
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随 筆 | IEEE Milestone 前編 長野油機(株)製造部資材課 山口 雅永 |
ゆうぞうさんの山紀行 | 第59回 コスタリカのチリポ峰 藤代 裕三 |
俳句会便り | 第七十四回 中本郷顔記念「東雛」俳句会便り |