創意工夫 将来展望 技術の伝承 推進工事技士

2022年11月号 人材の確保と育成

2022/11/7

 本誌2020年4月号にSDGsの特集「脱炭素に向けて」がありました。施工を本業とする推進工事専門業者に属する筆者としては、メーカーの記事以外はもう一つピンと来なかったように記憶しています。そして同年の10月号「創刊400号記念〜担い手育成と市場拡大に向けて〜」という若手人材の特集号がありました。  この特集を読んだ時、私は推進業界でのSDGs「持続可能な開発目標」とは、各企業での人材確保と育成が一番必要な事項ではないのか?と感じた次第です。  土木学会誌など他の専門誌を見ると、施工会社だけでなく発注者や ...

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土被り

2022年10月号 土被り

2022/10/10

 推進工法体系Ⅱ「計画設計・施工管理・基礎知識編」には「最少土被りは、掘削断面、土質条件、周辺の構造物及び施工方法等を考慮して十分なものとしなければならない。一方、大土被りについては、推進工法管に作用する地下水圧が管接手部における耐水圧の限度を超えるような場合は、検討する必要がある」とうたっています。  このように、土被りが推進工事に及ぼす影響は、土質条件と同様に大きな工法決定の要件となり、それに見合った設計、計画、施工に対し十分な技術的根拠に基づく検討が必要です。  このところ大断面のトンネル工法では、 ...

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推力低減・長距離

2022年9月号 長距離推進

2022/9/5

 今回の特集は、「長距離推進」です。推進工法は、戦後間もない頃の初施工(昭和23年)から70年余りが経過し、環境に優しい非開削工法として飛躍的に進化してきました。今日では、1スパン1000mを超える長距離推進や曲線半径が20m程度の急曲線推進といった長距離・急曲線推進も可能になり、交通への影響や管路構築上の障害を回避するなど社会的影響が少ない工法として社会に役立っています。また、小口径管の長距離推進や矩形BOX、呼び径3000を超える超大口径推進などの施工も増えてまいりました。  長距離推進は、地山を掘削 ...

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トラブル対策 安全管理

2022年8月号 安心で安全な推進技術であるために

2022/8/4

 我が国における推進工法は世界に冠たる技術であり、他国では施工が困難あるいは到底考えられないような施工事例が数多くあります。そのような技術困難な施工には必然的にトラブルの発生要素が潜在し、従来と同じ施工管理のままでは本来安全で安心な施工技術である推進工法においても、施工中の災害あるいは施工後の第三者災害を含む様々なリスクがあります。推進工法は時々刻々状況が変化し、それに対して的確な判断と対応が要求される工法であるため、すべての施工現場で微細なトラブルをも皆無にすることは不可能に近いと思われますが、少なくと ...

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下水道展 総合 他

2022年7月号 推進技術・最前線

2022/7/5

 下水道展’22東京は2022年8月2日〜5日の4日間東京ビッグサイトで開催されます。  第一回下水道展は1987年に大阪で開催され、今年で35年となります。一昨年はコロナの影響により中止でしたが、昨年度は会場とオンラインの2刀流(ハイブリッド)での開催となりました。  現在もコロナ禍は続き、経済活動や消費活動の減少という多大な影響がでるなど社会情勢がかなり変化しました。  日本人はピンチになると、それを原動力として切り抜ける非常に高い能力を持っています。かつては、オイルショックで資源に制限がかかった時代 ...

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取付管 基礎知識 鋼製さや管方式

2022年6月号 鋼製管推進工法の基礎知識

2022/6/10

 今月号の特集テーマである「鋼製管推進工法」は、(公社)日本推進技術協会では、鋼管をさや管として用いて本管を敷設する「鋼製さや管推進工法」と地上または地上付近から鋼製管を本管まで掘進し硬質塩化ビニル管等を本管に接続する「取付管推進工法」に分類されています。  鋼製管推進工法の歴史は、1960年代後半に鋼管を用いてボーリングマシンやアースオーガで水平方向に削孔する方法で行われていましたが、施工精度や適用延長に課題がありました。1970年後半には、方向制御機能を備えた圧入式、オーガ式が開発されました。しかし、 ...

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低耐荷力 基礎知識

2022年5月号 低耐荷力管推進工法の基礎知識

2022/5/10

 今月号の特集テーマである「低耐荷力管推進工法」は、管軸方向強度の小さい、主に硬質塩化ビニル管を非開削で敷設する技術です。先行して開発された「高耐荷力管推進工法」との違い、特長は、「掘進に伴う抵抗力は先導体が受ける先端抵抗力と管列外周面が受ける周面摩擦抵抗力に区分され、先端抵抗力は推進力伝達ロッドを介し元押ジャッキ推力を直接作用させ対抗し、周面摩擦抵抗力のみ推進管を介して伝達する」ことにあります。  低耐荷力管推進工法の開発は1980年代に始まり、その歴史は約40年となります。下水道用硬質塩化ビニル管が規 ...

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基礎知識 高耐荷力

2022年4月号 高耐荷力管推進工法の基礎知識

2022/4/8

 今月号の特集テーマは、「高耐荷力管推進工法」です。  高耐荷力管推進工法は、呼び径700以下の小口径管推進工法で、推進力を推進工法用管に負荷させて推進する工法です。1977年に最初の圧入式掘進機が販売され、その後、管路整備の需要の高まりとともに、泥水式、オーガ式、泥土圧式と、次々に先導体が開発されました。泥土圧式は、排土方式によってさらに分類されており、最初にスクリュ排土方式が開発され、後に圧送排土方式、吸引排土方式が開発されています。  我が国のライフラインは充実し、道路地下にはあらゆるトンネル、管路 ...

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雨水対策

2022年3月号 浸水対策

2022/3/10

 気象庁によりますと、気候変動の影響により自然災害が頻発化・激甚化しているそうです。1951年(昭和26)からの統計史上初めて宮城県へ台風8号が2021年(令和3)7月28日に上陸いたしました。2019年(令和元)には令和元年房総半島台風(9月)、令和元年東日本台風(10月)により甚大な被害が発生したことは記憶に新しい事例です。台風等、集中豪雨をもたらす要因としては次々と発生する雨雲(積乱雲)がバックビルディング現象による線状降水帯が一因です。2021年(令和3)から気象庁は「顕著な大雨に関する気象状況」 ...

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推進工事技士

2022年2月号 推進工事技士

2022/2/2

 推進工事技士の有資格者は推進工事に関する幅広い知識と高度な技術をもって、推進工事を適切に計画、設計、施工できる技術者です。  推進工事技士は全国で約1万人が登録されていますが、高齢化による退職やその活躍の場の縮小に伴って、どちらかというと減少傾向にあります。しかし、非開削で管路を建設する推進工事の設計および施工においては、欠かすことのできない資格だと考えます。推進工事は構造物である管路全体が地下を移動する工法であるため、その品質を長期にわたって保証するためには適切な設計や的確な施工管理が必要です。つまり ...

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© 2022 月刊推進技術