多様な断面

2021年9月号 多様な断面の築造

2021/9/8

 日本の推進技術は、昭和23年(1948)国内初の工事を行って以来、今日までの70余年の間、多様かつ高度な技術を積み上げ発展してきました。特に昭和30年代に高度成長期を迎えた事で工業化が急速に進み、それに伴い都市部の人口も急増したことで、工業排水および生活排水が増大、公共水域の汚染が深刻な状況となりました。これを受けて昭和45年(1970)下水道法改正時に公共水域の水質保全に係る一項が加えられました。これにより下水道整備が加速した事もあり、推進技術は急速な技術の進歩・発展を遂げ、今日においては長距離推進や ...

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下水道展

2021年8月号 推進技術・最前線

2021/8/10

下水道展は昭和62年(1987年)から始まり、平成2年(1990年)は中止されたものの、それ以外は毎年連続して東京と地方を隔年開催され、その年の最新技術を展示してきました。しかし昨年はコロナの影響で大阪インテックスでのリアル展示は中止され、その代わりにバーチャル下水道展が開催されました。全部で80数社の企業がバーチャル展示されましたが、本誌に登場する推進業者・工法協会は3社、コンサルタントが4社、資機材関連が4社と推進技術業界の展示は例年の50社程度と比べほぼ壊滅状態でした。  これは掘進機や推進管などの ...

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雨水対策

2021年7月号 浸水対策と推進工法

2021/7/10

  気象庁によりますと地球温暖化により極端現象(日最高気温が35℃以上の日(猛暑日)、1時間降水量が50mm以上の強い雨)が増加傾向に、極端現象の頻度は近年の30年間で1.4倍に増加しているそうです。また、雨の降り方が局所化、集中化、激甚化する傾向です。  最近の水害としては、2019年(令和元年)令和元年房総半島台風により千葉県において、風により千葉県、茨城県、福島県に甚大な被害をもたらした。千曲川の氾濫、阿武隈川の氾濫もありました。2020年(令和2年)7月豪雨には球磨川が氾濫し尊い人命が失われました ...

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基礎知識 泥濃式

2021年6月号 大中口径管推進工法の基礎知識③ 泥濃式編

2021/6/10

 泥濃式推進工法は、泥水式や土圧式に比べ新しい工法です。この泥濃式は泥水式・土圧式と比較して、低推進力施工、曲線施工を容易にし、切羽の安定では、泥水式・土圧式の持つ特長を取り入れ、唯一国内で開発された工法であり、今日の推進工法の発展の一翼を担った工法でもあります。現在の推進工事では、長距離施工・急曲線施工、また過酷な施工条件が当たり前のように求められ、システム化されたコンパクトなプラント設備で狭隘な施工箇所での施工も可能であり、近年では推進工事全体に占める施工延長の6割以上の工事で採用され、推進工法の主流 ...

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土圧(泥土圧)式 基礎知識

2021年5月号 大中口径管推進工法の基礎知識② 土圧(泥土圧)式編

2021/4/28

  土圧式推進工法は、昭和50年前後の年代に泥水式推進工法に続き開発され、密閉型の推進工法の主力技術として発展してきました。特に、大口径では多くの施工で採用されています。その理由は、ほぼリアルタイムで掘削土砂の確認ができ、掘進や回転速度、推進力や排土の調整で泥土性状や掘削土の土圧の調整が容易にできること等から、大断面でも土質や切羽状態の変化への対応性に優れている「信頼性」ではないでしょうか。この優位性は、シールド工法における採用実績の多さからも知ることができます。  土圧式推進工法は、先行し開発された泥水 ...

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基礎知識 泥水式

2021年4月号 大中口径管推進工法の基礎知識① 泥水式編

2021/4/2

  泥水式推進工法は、推進工法を代表する工法であり、日本だけではなく海外でも多くの施工で利用されている工法です。小口径から大口径まで広範囲な管径に適用できる工法であり、土質の汎用性も高く、泥水圧で水圧に対抗する特徴を持っていることから、特に帯水層地山においては際立った性能を発揮します。  本工法は、創成期では、管内操作の掘進機が主流でしたが、早くから遠隔操作が基本となっている工法であるとともに、地上の処理プラント設備までは、掘削地山を露出開放させないで連続的に搬出する施工方法であることから、施工の安全性、 ...

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発進・到達

2021年3月号 発進と到達の既設構造物の利活用

2021/3/10

 連載しております発進・到達ですが、先月号では、主に小口径管路の発進・到達立坑として汎用的なケーシング式立坑と大深度かつ大口径にも適応できるアーバンリング工法を紹介しました。今月号では、既設構造物を発進・到達に利用した施工を特集いたします。  推進工法では、掘進機(先導体)や管材及び推進器材の投入設置、また掘進機等の回収が必要になるため、発進・到達のための立坑を構築することが一般的ですが、既設の人孔や管きょからバイパス路線を新たに分岐構築する場合など、仮設立坑を用いることなくその既設構造物を発進や到達部と ...

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小型立坑・省面積 立坑施工技術

2021年2月号 立坑構築技術

2021/2/2

 非開削工法には、掘進機や管材等の投入や回収のため、発進および到達立坑が不可欠です。立坑には、仮設立坑を構築する場合と既設構造物を利用する場合がありますが、これらを2箇月にわたって特集いたします。今月は「仮設立坑」、次号では「既設構造物」を利用するものを発進・到達として連載してまいります。 仮設立坑は、ご存知の通り鋼矢板、ライナープレート、ケーシングなどを用いて仮設の土留め壁を構築して内部を掘削して用いるものですが、今回は専用の構築機を用いて立坑を構築するケーシング立坑とケーシング立坑等に到達する推進工法 ...

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将来展望 海外展開

2021年1月号 推進工法への夢と期待

2021/1/10

 明けましておめでとうございます。 新しい年である令和3年が始まりました。読者の皆様におかれてはそれぞれにあらたな目標と抱負をもって新年を迎えられたことと思います。  昨年は新型コロナウイルス感染症一色の1年間でした。感染症は、中国の武漢に始まりあっという間に全世界に拡散し経済にも社会にも大きな影響を与えています。下水道業界はリモートに置き換えられないリアルな世界ですがそれでも会議や採用活動などにリモートの導入が進んできています。感染症は様々な負の甚大な影響を全世界に与えていますが、人と人との直接的な交流 ...

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基礎知識

2020年12月号 推進工法進化論

2020/12/10

  日本で初めての推進工事は、1948年に兵庫県尼崎市において国道2号線と国鉄の交差する箇所で、ガスのさや管を手動のシップジャッキを用いて行われました。それからの推進工法は、70年余りで急激に進化してきたことは皆さんご存知のことと思います。この進化の過程において、目まぐるしく時日が流れたことを改めて振り返ることで、さらなる発展に繋げるきっかけになるのではないか?また、推進工法が確立されるための要求事項は何か?皆さんの現在の認識(イメージ)は、開削<推進<シールドではないでしょうか。このイメージを脱却するの ...

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© 2021 月刊推進技術