海外展開

2022年1月号 コロナ禍における推進工法の海外展開活動

2021/12/24

  官民連携による日本の推進工法の本格的な海外展開活動が開始されてから10年が経過しました。この活動は徐々に実を結び東南アジアにおける本邦企業による大規模な推進工事が施工されています。この推進工法の海外展開活動のドライビングフォースは、推進工事の国内市場の縮小に伴って、新たな市場を海外に求めなければならないというような受動的要因はもちろんありますが、下水道管路をはじめとする国内の地下インフラ整備を60年以上に亘って担ってきた日本の優良技術を、これから本格的にインフラ整備が開始される国や地域で再度活躍させた ...

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岩盤

2021年12月号 巨石・岩盤に挑む

2021/12/3

 推進工事における施工困難な地盤の一つとして岩盤があげられると考えます。それは、ただ単純に高強度・高硬度の岩石を掘削する技術だけではクリア出来ない課題が存在するからです。切削能力の高いかつ耐摩耗性の高いビットを開発すれば良いという訳ではなく、破砕片の取り込みや掘削機械通過後の推進管破損等に関する課題もあります。また、同一種類で均一な岩盤条件で施工できることはまれで、堆積岩、泥岩、砂岩などの異なる岩質が混在することも多くあり、それぞれの岩質に応じた推進管理が求められ ます。  そんな岩盤推進は、当初は大口径 ...

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障害物

2021年11月号 地中障害物に対応する

2021/11/10

  都市の地下には様々な物が埋まっています。ライフラインである水道やガス、下水道などはもとより地下鉄や道路トンネル、ビルや橋脚の基礎などの地下構造物、鋼矢板など工事の残置物やコンクリート等の殻などの障害物と千差万別です。都心では特に多くの埋設物があり、それらの間を縫うように地下構造物が構築されています。  推進工事における管路敷設も、この地下構造物や障害物を避けるか、もしくは撤去してから敷設することになります。この場合、まずは大きく2つの状況で対応が別れます。  ひとつ目は事前に地下埋設物が予想される場合 ...

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トラブル対策

2021年10月号 トラブルを未然に防ぐ

2021/10/10

  今回の特集は、トラブルに焦点をあてた特集です。トラブルは、解決しなければ進展が期待できない状況であり、未然に防止することが重要です。  しかし、未然に防止するということはトラブルがどのように展開し、その芽を摘み取っていくことです。場合によっては解決できないまでに発展することもあります。  推進工事におけるトラブルは、大きく三つの要因が考えられます。  ひとつ目は土質によるもので、地下空間に構築する場合には必ず対象土質を把握しそれに見合った工法を選択しなければなりません。その選択を間違えたり、想定しない ...

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多様な断面

2021年9月号 多様な断面の築造

2021/9/10

 日本の推進技術は、昭和23年(1948)国内初の工事を行って以来、今日までの70余年の間、多様かつ高度な技術を積み上げ発展してきました。特に昭和30年代に高度成長期を迎えた事で工業化が急速に進み、それに伴い都市部の人口も急増したことで、工業排水および生活排水が増大、公共水域の汚染が深刻な状況となりました。これを受けて昭和45年(1970)下水道法改正時に公共水域の水質保全に係る一項が加えられました。これにより下水道整備が加速した事もあり、推進技術は急速な技術の進歩・発展を遂げ、今日においては長距離推進や ...

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下水道展

2021年8月号 推進技術・最前線

2021/8/10

下水道展は昭和62年(1987年)から始まり、平成2年(1990年)は中止されたものの、それ以外は毎年連続して東京と地方を隔年開催され、その年の最新技術を展示してきました。しかし昨年はコロナの影響で大阪インテックスでのリアル展示は中止され、その代わりにバーチャル下水道展が開催されました。全部で80数社の企業がバーチャル展示されましたが、本誌に登場する推進業者・工法協会は3社、コンサルタントが4社、資機材関連が4社と推進技術業界の展示は例年の50社程度と比べほぼ壊滅状態でした。  これは掘進機や推進管などの ...

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雨水対策

2021年7月号 浸水対策と推進工法

2021/7/10

  気象庁によりますと地球温暖化により極端現象(日最高気温が35℃以上の日(猛暑日)、1時間降水量が50mm以上の強い雨)が増加傾向に、極端現象の頻度は近年の30年間で1.4倍に増加しているそうです。また、雨の降り方が局所化、集中化、激甚化する傾向です。  最近の水害としては、2019年(令和元年)令和元年房総半島台風により千葉県において、風により千葉県、茨城県、福島県に甚大な被害をもたらした。千曲川の氾濫、阿武隈川の氾濫もありました。2020年(令和2年)7月豪雨には球磨川が氾濫し尊い人命が失われました ...

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基礎知識 泥濃式

2021年6月号 大中口径管推進工法の基礎知識③ 泥濃式編

2021/6/10

 泥濃式推進工法は、泥水式や土圧式に比べ新しい工法です。この泥濃式は泥水式・土圧式と比較して、低推進力施工、曲線施工を容易にし、切羽の安定では、泥水式・土圧式の持つ特長を取り入れ、唯一国内で開発された工法であり、今日の推進工法の発展の一翼を担った工法でもあります。現在の推進工事では、長距離施工・急曲線施工、また過酷な施工条件が当たり前のように求められ、システム化されたコンパクトなプラント設備で狭隘な施工箇所での施工も可能であり、近年では推進工事全体に占める施工延長の6割以上の工事で採用され、推進工法の主流 ...

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土圧(泥土圧)式 基礎知識

2021年5月号 大中口径管推進工法の基礎知識② 土圧(泥土圧)式編

2021/4/28

  土圧式推進工法は、昭和50年前後の年代に泥水式推進工法に続き開発され、密閉型の推進工法の主力技術として発展してきました。特に、大口径では多くの施工で採用されています。その理由は、ほぼリアルタイムで掘削土砂の確認ができ、掘進や回転速度、推進力や排土の調整で泥土性状や掘削土の土圧の調整が容易にできること等から、大断面でも土質や切羽状態の変化への対応性に優れている「信頼性」ではないでしょうか。この優位性は、シールド工法における採用実績の多さからも知ることができます。  土圧式推進工法は、先行し開発された泥水 ...

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基礎知識 泥水式

2021年4月号 大中口径管推進工法の基礎知識① 泥水式編

2021/4/2

  泥水式推進工法は、推進工法を代表する工法であり、日本だけではなく海外でも多くの施工で利用されている工法です。小口径から大口径まで広範囲な管径に適用できる工法であり、土質の汎用性も高く、泥水圧で水圧に対抗する特徴を持っていることから、特に帯水層地山においては際立った性能を発揮します。  本工法は、創成期では、管内操作の掘進機が主流でしたが、早くから遠隔操作が基本となっている工法であるとともに、地上の処理プラント設備までは、掘削地山を露出開放させないで連続的に搬出する施工方法であることから、施工の安全性、 ...

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