取付管 基礎知識 鋼製さや管方式

2022年6月号 鋼製管推進工法の基礎知識

2022/6/10

 今月号の特集テーマである「鋼製管推進工法」は、(公社)日本推進技術協会では、鋼管をさや管として用いて本管を敷設する「鋼製さや管推進工法」と地上または地上付近から鋼製管を本管まで掘進し硬質塩化ビニル管等を本管に接続する「取付管推進工法」に分類されています。  鋼製管推進工法の歴史は、1960年代後半に鋼管を用いてボーリングマシンやアースオーガで水平方向に削孔する方法で行われていましたが、施工精度や適用延長に課題がありました。1970年後半には、方向制御機能を備えた圧入式、オーガ式が開発されました。しかし、 ...

ReadMore

低耐荷力 基礎知識

2022年5月号 低耐荷力管推進工法の基礎知識

2022/5/10

 今月号の特集テーマである「低耐荷力管推進工法」は、管軸方向強度の小さい、主に硬質塩化ビニル管を非開削で敷設する技術です。先行して開発された「高耐荷力管推進工法」との違い、特長は、「掘進に伴う抵抗力は先導体が受ける先端抵抗力と管列外周面が受ける周面摩擦抵抗力に区分され、先端抵抗力は推進力伝達ロッドを介し元押ジャッキ推力を直接作用させ対抗し、周面摩擦抵抗力のみ推進管を介して伝達する」ことにあります。  低耐荷力管推進工法の開発は1980年代に始まり、その歴史は約40年となります。下水道用硬質塩化ビニル管が規 ...

ReadMore

基礎知識 高耐荷力

2022年4月号 高耐荷力管推進工法の基礎知識

2022/4/8

 今月号の特集テーマは、「高耐荷力管推進工法」です。  高耐荷力管推進工法は、呼び径700以下の小口径管推進工法で、推進力を推進工法用管に負荷させて推進する工法です。1977年に最初の圧入式掘進機が販売され、その後、管路整備の需要の高まりとともに、泥水式、オーガ式、泥土圧式と、次々に先導体が開発されました。泥土圧式は、排土方式によってさらに分類されており、最初にスクリュ排土方式が開発され、後に圧送排土方式、吸引排土方式が開発されています。  我が国のライフラインは充実し、道路地下にはあらゆるトンネル、管路 ...

ReadMore

雨水対策

2022年3月号 浸水対策

2022/3/10

 気象庁によりますと、気候変動の影響により自然災害が頻発化・激甚化しているそうです。1951年(昭和26)からの統計史上初めて宮城県へ台風8号が2021年(令和3)7月28日に上陸いたしました。2019年(令和元)には令和元年房総半島台風(9月)、令和元年東日本台風(10月)により甚大な被害が発生したことは記憶に新しい事例です。台風等、集中豪雨をもたらす要因としては次々と発生する雨雲(積乱雲)がバックビルディング現象による線状降水帯が一因です。2021年(令和3)から気象庁は「顕著な大雨に関する気象状況」 ...

ReadMore

推進工事技士

2022年2月号 推進工事技士

2022/2/2

 推進工事技士の有資格者は推進工事に関する幅広い知識と高度な技術をもって、推進工事を適切に計画、設計、施工できる技術者です。  推進工事技士は全国で約1万人が登録されていますが、高齢化による退職やその活躍の場の縮小に伴って、どちらかというと減少傾向にあります。しかし、非開削で管路を建設する推進工事の設計および施工においては、欠かすことのできない資格だと考えます。推進工事は構造物である管路全体が地下を移動する工法であるため、その品質を長期にわたって保証するためには適切な設計や的確な施工管理が必要です。つまり ...

ReadMore

海外展開

2022年1月号 コロナ禍における推進工法の海外展開活動

2022/1/10

  官民連携による日本の推進工法の本格的な海外展開活動が開始されてから10年が経過しました。この活動は徐々に実を結び東南アジアにおける本邦企業による大規模な推進工事が施工されています。この推進工法の海外展開活動のドライビングフォースは、推進工事の国内市場の縮小に伴って、新たな市場を海外に求めなければならないというような受動的要因はもちろんありますが、下水道管路をはじめとする国内の地下インフラ整備を60年以上に亘って担ってきた日本の優良技術を、これから本格的にインフラ整備が開始される国や地域で再度活躍させた ...

ReadMore

岩盤

2021年12月号 巨石・岩盤に挑む

2021/12/3

 推進工事における施工困難な地盤の一つとして岩盤があげられると考えます。それは、ただ単純に高強度・高硬度の岩石を掘削する技術だけではクリア出来ない課題が存在するからです。切削能力の高いかつ耐摩耗性の高いビットを開発すれば良いという訳ではなく、破砕片の取り込みや掘削機械通過後の推進管破損等に関する課題もあります。また、同一種類で均一な岩盤条件で施工できることはまれで、堆積岩、泥岩、砂岩などの異なる岩質が混在することも多くあり、それぞれの岩質に応じた推進管理が求められ ます。  そんな岩盤推進は、当初は大口径 ...

ReadMore

障害物

2021年11月号 地中障害物に対応する

2021/11/10

  都市の地下には様々な物が埋まっています。ライフラインである水道やガス、下水道などはもとより地下鉄や道路トンネル、ビルや橋脚の基礎などの地下構造物、鋼矢板など工事の残置物やコンクリート等の殻などの障害物と千差万別です。都心では特に多くの埋設物があり、それらの間を縫うように地下構造物が構築されています。  推進工事における管路敷設も、この地下構造物や障害物を避けるか、もしくは撤去してから敷設することになります。この場合、まずは大きく2つの状況で対応が別れます。  ひとつ目は事前に地下埋設物が予想される場合 ...

ReadMore

トラブル対策

2021年10月号 トラブルを未然に防ぐ

2021/10/10

  今回の特集は、トラブルに焦点をあてた特集です。トラブルは、解決しなければ進展が期待できない状況であり、未然に防止することが重要です。  しかし、未然に防止するということはトラブルがどのように展開し、その芽を摘み取っていくことです。場合によっては解決できないまでに発展することもあります。  推進工事におけるトラブルは、大きく三つの要因が考えられます。  ひとつ目は土質によるもので、地下空間に構築する場合には必ず対象土質を把握しそれに見合った工法を選択しなければなりません。その選択を間違えたり、想定しない ...

ReadMore

多様な断面

2021年9月号 多様な断面の築造

2021/9/10

 日本の推進技術は、昭和23年(1948)国内初の工事を行って以来、今日までの70余年の間、多様かつ高度な技術を積み上げ発展してきました。特に昭和30年代に高度成長期を迎えた事で工業化が急速に進み、それに伴い都市部の人口も急増したことで、工業排水および生活排水が増大、公共水域の汚染が深刻な状況となりました。これを受けて昭和45年(1970)下水道法改正時に公共水域の水質保全に係る一項が加えられました。これにより下水道整備が加速した事もあり、推進技術は急速な技術の進歩・発展を遂げ、今日においては長距離推進や ...

ReadMore

© 2022 月刊推進技術