将来展望 海外展開

2019年1月号 推進技術の夢を追う

 今年は我が国で推進工法が最初に施工されてから72年目になり、人間でいえば壮年期から老年期になる年数ですが、建設技術の世界ではまだまだ少年期から青年期だと認識しています。例えば、同じような地下に管路を埋設するシールド工法はその発明から200年を経過していますし、山岳隧道工法などのその歴史は数千年にもさかのぼるようです。様々な時代を経て、昔の技術では考えられなかったような推進技術の「夢」を人々の努力が「現実」へと変えてきました。
 現在では既設管路・既存トンネルなどの老朽化対策、水害対策としての大規模地下空間の築造、本格的な海外展開など、現代ならではの課題やチャレンジするべきことが数多くあります。その課題をクリアしていくことが未来へ続く夢の第一歩として、推進工法のさらなる技術開発や市場の開拓がなされることとなり、推進技術は100年以上発展し続けることでしょう。
 今月号では、これからの未来へとつながるであろう推進技術の「夢」をテーマに特集してまいります。
(編集担当:中野正明)

巻頭言 推進技術の夢(今年→50年後)
(公社)日本推進技術協会会長
中野 正明
今月の推論 「大阪万博」を「ハイパー下水道」のショーケースに
北極星
新年のごあいさつ 月刊推進技術編集委員会委員長
日本大学生産工学部教授
森田 弘昭
総 論 推進技術の夢(今年→50年後)
(公社)日本推進技術協会会長
中野 正明
解 説 推進技術が目指す海外事業展開と国内の改築推進事業
アイレック技建(株)非開削推進事業本部本部長
宮武 昌志
アイレック技建(株)非開削推進事業本部営業部課長代理
石井 英彦
推進技術の取り組みと将来展望
(株)アルファシビルエンジニアリング取締役施工副本部長(技術士RCCM)
松元 文彦
掘進機メーカの現状と今後の課題
(株)イセキ開発工機副社長
楮山  誠
従来の50分の1で済む新規作泥材の開発
(株)ジオックス技術営業部
今井 一裕
(株)ジオックス技術営業部
大久保 勝
推進測量の未来
(株)ソーキ営業部システム営業グループ
西田 和也
推進技術の魅力と可能性
地建興業(株)代表取締役社長
宮地 秀将
海外進出に夢を託す
ヤスダエンジニアリング(株)専務取締役
安田 一成
投 稿 サイホン式既設マンホールへの到達方法の提案 ─地中障害物対応型掘進機を使用した施工方法─
(株)福田組東京本店土木部工事所長
三宅 宏幸
(株)福田組東京本店土木部技術部推進・シールド担当部長
小野塚 良明
随 筆 ・門仲界隈・越中島
日本エッセイストクラブ会員
齋藤 健次郎
・50代を前にして今想う事
りんかい日産建設(株)土木事業部営業第一部
鈴木 賢治
技術情報 小口径管推進工法 高耐荷力管推進工法編・低耐荷力管推進工法編、および鋼製さや管推進工法編の3編を改訂
『技術情報の充実と多様化する設計積算における工法の適切な比較選定!』

(公社)日本推進技術協会技術部長
川合  孝
ゆうぞうさんの山紀行 第35回 雪の横尾山
藤代 裕三
俳句会便り 第六十六回 中本郷顔記念「東雛」俳句会便り

 

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