発進・到達

2021年3月号 発進と到達の既設構造物の利活用

 連載しております発進・到達ですが、先月号では、主に小口径管路の発進・到達立坑として汎用的なケーシング式立坑と大深度かつ大口径にも適応できるアーバンリング工法を紹介しました。今月号では、既設構造物を発進・到達に利用した施工を特集いたします。  推進工法では、掘進機(先導体)や管材及び推進器材の投入設置、また掘進機等の回収が必要になるため、発進・到達のための立坑を構築することが一般的ですが、既設の人孔や管きょからバイパス路線を新たに分岐構築する場合など、仮設立坑を用いることなくその既設構造物を発進や到達部として用いることがあります。この様な既設構造物の利用は、路上作業制約や周辺環境への影響などを最小限に抑えるばかりではなく、コスト縮減にもつながる可能性があり、近年は既設構造物の利用例が増えてまいりました。  しかしながら、既設構造物を発進や到達部として利用する場合は推進力に伴う既設構造物の強度確認や周辺部の補強等も必要になり、また、作業スペースの確保や推進機や管材、推進用器材の搬入や搬出が伴います。したがって、施工計画においては、様々な検討が必要になり、特に機材の搬入搬出や坑口部の処理など施工上の問題が多々生じると思われます。  そこで、本号では人孔や大口径管路等の既設構造物を発進及び到達部とした施工事例に関しまして、特に既設構造物を利用するにあたり苦労や工夫した点を交えてご紹介致します。
(編集担当:人見 隆)

巻頭言 新時代に向けて進化する推進技術
鉄建建設㈱技術顧問(公社)日本推進技術協会理事
菊地 眞
今月の推論 シールド工事での陥没
全日本発注者団体連合協議会副会長
総 論 既設構造物を発進や到達に使用した推進工の留意点
㈱エイト日本技術開発執行役員中部支社長(本誌編集委員)
田口 由明
特 集 既設シールドへの様々な到達技術 ミリングモール工法とアパッチ工法
ヤスダエンジニアリング㈱本社建設事業本部常務取締役
安田 威
立坑構造にマッチングした推進工事用設備と施工 エスエスモール工法で採用する「小型化」と「分割化」
ジオリード協会会長
脇田 清司
超流バランスセミシールド工法における既設構造物への直接接合技術について
㈱アルファシビルエンジニアリング施工本部技術部長
森田 智
パイプリターン工法における既設構造物への直接到達技術
パイプリターン工法協会事務局長
秦 勝則
ヒューム管推進工法の概要と掘進機外殻の構造と駆動装置等の縮小の仕組み
ヒューム管&ベルスタ推進工法協会事務局長
大島 義信
残多様な施工条件に対応するツーウェイ推進工法における既設構造物到達
ツーウェイ推進工法協会
竹内 貴亮
エコスピードシールド(ESS)工法における特殊な発進・到達事例について
ESS工法協会事務局 技術・積算
檜皮 安弘
ラムサス工法スマート犀による既設構造物への到達
ラムサス工法協会事務局長(サン・シールド㈱代表取締役)
米森 清祥
随 筆 全国を旅する仕事
五洋建設㈱土木部門土木営業本部土木プロジェクト部主任
貞山 直毅
ゆうぞうさんの山紀行 第61回 湯河原梅林と幕山ハイキング
藤代 裕三

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