小型立坑・省面積 立坑施工技術

2021年2月号 立坑構築技術

 非開削工法には、掘進機や管材等の投入や回収のため、発進および到達立坑が不可欠です。立坑には、仮設立坑を構築する場合と既設構造物を利用する場合がありますが、これらを2箇月にわたって特集いたします。今月は「仮設立坑」、次号では「既設構造物」を利用するものを発進・到達として連載してまいります。
仮設立坑は、ご存知の通り鋼矢板、ライナープレート、ケーシングなどを用いて仮設の土留め壁を構築して内部を掘削して用いるものですが、今回は専用の構築機を用いて立坑を構築するケーシング立坑とケーシング立坑等に到達する推進工法をご紹介します。
 昨今の道路事情や市街地における埋設物が輻輳した状況においては、立坑等の仮設構造物は小さくせざるを得ないケースも発生し、様々な小面積立坑技術が開発されています。ケーシング立坑には、鋼製ケーシングとコンクリートブロック方式があり、双方ともスピーディに立坑を構築することが可能です。ケーシング立坑は、一般に専用の構築機等を用いて迅速な立坑構築ができることから非常に重宝されており、比較的小型で容易に構築可能で簡易的なものに思われがちですが、構築機や製品の搬入、上空制限、立坑深度や土質など、通常の矢板やライナー等の立坑と同様に様々な施工上の注意すべき事項があります。そこで、設計時と施工時に生じる不整合を少しでも解消するため、それぞれの立場においてどのような点を注意すべきか、また、それらを未然に防ぐために工夫をした事例など、標準化されているからこそ生じやすい問題を含め、各工法をご紹介いたします。
 一方、大口径かつ大深度にも対応可能なアーバンリング工法は、圧入ケーソン式の都市型立坑構築工法です。セグメント(分割型組立型土留壁)を用いて立坑を構築する工法で、推進管等の発進・到達に対応する坑口ゲートや切削到達も可能です。本号では、沈設作業を行うための副立坑(一次掘削)の規模を小さくし、施工期間や輻輳する地下埋設物にも対応した最新の技術開発に触れていただきます。
 本特集が皆様の業務の一助となれば幸いです。
(編集担当:人見 隆)

巻頭言 変化する生活様式
㈱常磐ボーリング会長  (公社)日本推進技術協会理事
瀬谷 陽一
今月の推論 引き算は次世代への福音か
下水道老異端児
総 論 推進工法用設計積算要領2020年改訂版にみるケーシング立坑の今
(公社)日本推進技術協会技術部長
川合 孝
特 集 厳しい施工条件を克服したコウワ工法
コウワ工法技術協会事務局
青木 健一
フットワーク豊かなレボシステム
レボ協会代表幹事
金子 彰夫
沈設立坑工法(PMP-Ⅱ)によるマンホール兼用立坑の多機能化 ―迅速施工と長寿命化対策への取組み―
沈設立坑協会事務局長
江口 仁
到達立坑に採用されたMMホールSとコウワ工法
MMホール協会
村崎 裕一
アーバンリング工法における路下施工技術
アーバンリング工法研究会技術委員
高橋 達也
アーバンリング工法研究会技術委員
内山 敬二
残置された鋼製ケーシングの切削施工例SHミニ工法
SHスーパー工法協会技術委員
篠木 拓哉
あらゆる条件下の発進・到達に対応するベビーモール工法
㈲リバーテクノ代表取締役
大川 誠
随 筆 IEEE Milestone 後編
長野油機㈱製造部資材課
山口 雅永
ゆうぞうさんの山紀行 第60回 妙高赤倉スキー場
藤代 裕三

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