本特集号は下水道展をテーマにした「推進技術・最前線」です。下水道展は、「地方公共団体の課題解決を支援するため、全国の下水道関連企業(団体)の日頃の技術開発の成果等に基づき、下水道に関する幅広い分野の最新技術・機器、サービス等を展示・紹介することで会員が求める技術や製品情報等に触れる機会を創出し、あわせて地方公共団体と民間企業(団体)が交流・意見交換する場を提供する、下水道分野における国内最大の展示会です。また、一般市民の下水道への理解を促進するための企画も展開しています」(日本下水道協会Webサイトより)。
下水道展は1987年の第1回開催以来、首都圏と地方が交互に開催地となってきました。この下水道展も2020年は新型コロナウイルス感染症拡大予防の観点から中止となりました。2021年の大阪、2022年の東京はまだコロナの影響下で感染対策のもと規模も縮小され会場とオンラインのハイブリッド形式となりました。昨年(2023年)の札幌開催時には同感染症は5類に移行され、その影響は減少しましたが北海道ということから、出展数も減り展示内容もパネル展示を中心とした開催でした。今年の下水道展は首都圏に戻り7月30日~8月2日の4日間東京ビッグサイトで開催されます。久々に東京での通常開催となりました。コロナ過での自粛から解放され、地の利も良いため実機展示も含めた内容の濃いものとなっています。
本特集号は下水道施工に貢献してきました推進技術について案内の手引きとしました。総論として推進技術の現状と最新技術をまとめています。次にこの下水道展に出展されている(公社)日本推進技術協会会員の展示内容や展示の見どころを解説しています。そして本会場の出展ブースを効率的に見て回れる「推進技術見学ルートマップ」を作成しました。本特集号が推進技術の理解に役立つと同時に下水道展のブース見学の手助けになれば幸いです。
(編集担当:稲葉富男)
巻頭言 | 「下水道展’24東京」開催に寄せて 佐々木 健 東京都公営企業管理者下水道局長 |
今月の推論 | 下水道インフラにおける大規模地震発災後対応の系譜と今後の対策 ─能登半島地震発生から半年─ 北極星 |
総 論 | さらなる推進技術の発展を目指して!! 舩橋 透 (公社)日本推進技術協会技術担当部長 |
下水道と推進工法 築山 知子 オリジナル設計㈱コンサルティング一部エンジニアリング課 |
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ワタクシ的「推し活」のススメ 越石 博行 日本水工設計㈱東京支社管路部次長 |
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下水道展特集 | これを見れば推進のトレンドがわかる |
2時間で全てまわれる!! 推進技術見学ルートマップ | |
「下水道展’24東京」出展予告と展示の見どころ | |
投 稿 | 玉石砂礫層の長距離推進を機内ビット交換で施工したアルティミット工法施工報告 吉浜 秀昇 ㈱センチュリー工業瀬谷支線作業所現場代理人 中村 光伸 機動建設工業㈱関東支店課長 |
随 筆 | 話題のインフラツアーに参加15 ~五新線(未成線)~ 山口 雅永 長野油機㈱製造部資材課 |
黒瀬賞 | 2024年度(第35回)黒瀬賞 |
ゆうぞうさんの山紀行 | 第101回 花の秋田駒ヶ岳 藤代 裕三 |