下水道展 総合 他

2019年7月号 推進技術・最前線

下水道展は、下水道事業の管理者である地方公共団体等を対象に、全国の下水道関連企業(団体)の技術開発の成果に基づき、下水道に関する幅広い分野の最新技術・機器等を展示、紹介するとともに、一般の方々に下水道について理解と関心を持っていただくことを目的として毎年開催されている国内最大規模の展示会です。
 2019年の下水道展は8月6日(火)~9日(金)に横浜で開催され、この展示会に(公社)日本推進技術協会会員による推進技術に関する展示が行われます。それらの内容は、推進工事の施工技術、管材、機械、周辺技術と多岐に渡ります。現在まさに開発中の最新技術から過去に培われてきた現在の主要技術までが展示されます。またこれらの技術内容はその時代のトレンドを反映し、さらに次世代を先取りする展示も数多く出展されています。この展示会の特徴として、実際に現場で使用されている機械や実物の管材等が展示されています。しかもそれらの機能や特徴をわかりやすくするための工夫もなされています。普段これらの機械や材料は地中にあり容易に近づいて見ることはできませんが、この展示会では360度から観察が可能であり、推進技術の理解に役立つと思います。さらに展示会の各ブースの説明員はその分野の専門家であり、生きた情報を得ることが可能です。この展示会を見ることで推進技術の全貌が短時間でつかむことが可能であると思います。
 本号ではこの下水道展に出展される会員の技術内容を出展者ごとに、概要、技術の位置付け、特徴およびセールスポイント、実績等を写真入りで各社工夫をこらしわかりやすくまとめています。この記事で概略をつかみブースで説明を聞くことで内容を深めることができると思います。逆に今回の下水道展に展示されていた内容の記録として残すこともできる一冊になると考えます。
 推進技術は昭和23年(1948)国鉄尼崎港線軌道下工事から70年の歴史を経て多様にそして高度に発達してきました。この間下水道の普及に寄与し、下水道普及率は概ね80%(下水道利用人口/総人口)となっています。今日この推進技術は都市の地下構築技術としてなくてはならない確固たる地位を築いています。この推進技術のさらなる発展と新しい分野で活用されることを期待します。そしてこの号が推進技術の「しるし」となれば幸いです。
(編集担当:西田和也)

巻頭言 「下水道展 横浜」の開催にあたって
横浜市環境創造局長
小林 正幸
今月の推論 官民連携(PPP) ~官民の意識改革~
無濾過生原酒
総 論 推進工法設計のヒント ~下水道展:推進工法の見どころ~
(株)東京設計事務所東京支社下水道グループ
出來山 敏久
地中をイメージしよう ?推進工法の設計上の留意点?
オリジナル設計(株)下水道部技術一課
浅井 岳春
OODAループによる推進工法設計の思考方法
日本水工設計(株)東京支社下水道二部管路設計課課長
越石 博行
下水道展特集 これを見れば推進のトレンドがわかる
2時間で全てまわれる!! 推進技術見学ルートマップ
下水道展'19横浜 出展予告と展示の見どころ
随 筆 ホタルの保護活動と地球環境の変化
多田建設(株)取締役営業部長
阿部 公嗣
投 稿 海外にて大土被り、高水圧、河川横断、長距離推進を泥水式推進にて施工
機動建設工業(株)国際事業部工事課
岡嶋 章好
機動建設工業(株)土木本部技術課
須藤  洋
ニュースFlash
ゆうぞうさんの山紀行 第41回 ヒメサユリの浅草岳
藤代 裕三
黒瀬賞 令和元年度(第30回)黒瀬賞
俳句会便り 第六十八回 中本郷顔記念「東雛」俳句会便り

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