明けましておめでとうございます。
新しい年である令和5年が始まりました。読者の皆様におかれてはそれぞれに新たな目標と抱負をもって新年を迎えられたことと思います。
昨年は、新型コロナ感染症が世界に拡大し始めた2020年度と比較にならないほどの感染者が発生し読者の皆様の職場や家庭などの身近な環境でも感染された方が多数おられたのではないでしょうか?一方で、屋外ではマスクを外しても良いという提案が出るなどコロナそのものに慣れwithコロナが日常化してきた1年間でもありました。また、海外渡航も緩和され従前の定期的な国際会議が対面で実施されるようになりました。
さて、コロナ禍で仕事の仕方も随分と変化しITの汎用化により国内拠点間の会議はもとより海外との会議やセミナーなどもオンラインでの開催が増えてきました。その結果、以前よりは広範囲の方々との交流が可能になりました。この中には異業種との交流も含まれ、今後は以前よりも増して多様な主体との連携によるビジネスチャンスが生まれていくものと思われます。本誌は、これまで推進工法に関する歴史や現在の施工技術、今後の方向性などについて解り易く解説してきました。本特集号では、新年を迎えて、推進工法の中心を担っている方々の他に推進工法とは離れた専門分野の識者の方々にも登場して頂き、それぞれの分野の夢や展望、異業種から見た推進工法への疑問や提案などを紹介して貰います。
読者の皆様には、推進工法を支えている技術者と異業種の方々の夢と期待から推進工法の評価やニーズ、未来の技術開発の突破口となるアイデアをくみ取って頂ければと考えています。本特集号が、今後の推進工法の発展に一助になることを期待しています。
(編集担当:森田弘昭)
巻頭言 | 令和5年年頭にあたり持続と進化 松原 誠 国土交通省水管理・国土保全局下水道部長 |
今月の推論 | BX(バイオ・トランスフォーメーション)と下水道管路 ─BX・スーパー微生物が下水道管路の建設・維持管理・資材を変える─ 北極星 |
新年のごあいさつ | 中野 正明 (公社)日本推進技術協会会長 |
総 論 | 国土交通省の水ビジネスとポストコロナを見据えた本邦技術の国際展開 新田 和宏 国土交通省下水道部下水道企画課下水道国際・技術室国際展開推進係長 |
日本非開削技術協会の活動と展望 金子 謙二 (一社)日本非開削技術協会事務局長 |
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特 集 | ベトナムにおける推進工法普及に関する取り組みと下水道整備のこれから 田本 典秀 JICA専門家ベトナム建設省 |
「日カンボジア友好70周年」と下水道事業の展開 小松 海里 JICA 専門家カンボジア王国公共事業・運輸省 |
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推進技術への期待 河西 勉 横須賀市上下水道局技術部長 |
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推進工法への期待 青木 知絵 東京都下水道サービス㈱管路部長 |
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下水道におけるDX推進に向けた取り組み 末益 大嗣 (公社)日本下水道協会企画部情報課課長 |
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自治体の東京事務所? 金山 武史 熊本市東京事務所長 |
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熊谷組の海外展開 ~夢の途中~ 山崎 晶 ㈱熊谷組常務執行役員国際本部長 |
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インドネシア 夢の途中 刈谷 光男 機動建設工業㈱執行役員国際事業部長 |
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ベトナム人スタッフを育成して長距離推進 ホーチミン パッケージG 高山 秀樹 ヤスダエンジニアリング㈱本社工事部課長 |
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推進管から覗いた未来 新田 智博 グローバルワークス㈱代表取締役 |
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グラウンドマンホール夢の途中 原口 康弘 日之出水道機器㈱経営本部長取締役常務執行役員 |
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ジャカルタ下水道推進管性能試験(立会試験道中記) 人見 隆 全国ヒューム管協会運営委員長 |
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海外視察報告 | 推進技術海外普及事業報告 インドネシア バンドン工科大学技術セミナー 中野 正明 (公社)日本推進技術協会会長 |
投稿 | 浸水対策事業における推進工事 岩盤、粘土、巨石、砂礫層が混在する地盤での施工報告 ─アルティミット工法─ 西 智史 機動建設工業㈱関西支店係長 |
随 筆 | くだけた話 重盛 俊樹 ベビーモール協会事務局 |
ゆうぞうさんの山紀行 | 第83回 福智山登山 藤代 裕三 |
俳句会便り | 第八十二回 中本郷顔記念「東雛」俳句会便り |