下水道展 総合 他

2022年7月号 推進技術・最前線

 下水道展’22東京は2022年8月2日〜5日の4日間東京ビッグサイトで開催されます。
 第一回下水道展は1987年に大阪で開催され、今年で35年となります。一昨年はコロナの影響により中止でしたが、昨年度は会場とオンラインの2刀流(ハイブリッド)での開催となりました。
 現在もコロナ禍は続き、経済活動や消費活動の減少という多大な影響がでるなど社会情勢がかなり変化しました。
 日本人はピンチになると、それを原動力として切り抜ける非常に高い能力を持っています。かつては、オイルショックで資源に制限がかかった時代がありましたが、他国にさきがけ省エネを推進し世界でも有数の省エネ大国となりました。
 今回のピンチも、インターネットを利用したリモート方式を一気に普及させ、在宅勤務を浸透させリモートによる遠隔地との会議や面談などが普通に行われています。リモートの分野では諸外国に比べ遅れをとっていましたが、一気に身近な存在になりました。
 下水道展では一昨年にオンラインでの展示を始めましたが、推進関連でオンライン出展された企業や工法協会は10件ほどとかなり少数でした。これは、オンラインでの展示内容に推進業界が追いついていないことや、実際にどれくらいの効果があるか不明だったこと、各企業や工法協会への周知が少なかったことが影響していると思われます。
 そして、昨年度はオンラインでの展示はリアル展示を含めて30社程度と、一昨年よりはかなり増えましたが、それでも例年と比べると少ない印象でした。一方、下水道展公式Webサイトによるとオンライン展示へのアクセス回数が累計100万回以上だったと示されていました。また、公開初日はアクセス数が予想を超えたため、サーバにアクセスができなくなるトラブルも発生しました。下水道展のオンラインブースへの関心の高さが浮き彫りとなりました。この流れは今後さらに加速していくものと思われます。
 今回の下水道展ですが、昨年度の状況を踏まえてオンラインでの展示がパワーアップするのではと思います。また、企業や工法協会もオンライン展示を重要視し、展示数が増えることになると思います。
 本特集号は、実際に会場へ行かれる方やオンラインでのアクセスをされる方のために、推進技術の見どころを満載しています。本誌を手に来場いただければ、より下水道展を楽しめることと思います。
(編集担当:宮地武士)

巻頭言 「下水道展’22東京」開催に寄せて
奥山 宏二
東京都公営企業管理者下水道局長
今月の推論 「一般社団法人日本下水サーベイランス協会」設立される
北極星
総 論 進化発展した推進工法 ~アメイジングの推進工法に期待できるもの~
川合 孝
(公社)日本推進技術協会技術部長
OODAループによる推進工法設計の思考方法
越石 博行
日本水工設計㈱東京支社下水道二部管路設計課課長
推進工法の入口 ―推進工法の設計上の留意点―
浅井 岳春
オリジナル設計㈱コンサルティング一部エンジニアリング課
下水道展特集 これを見れば推進のトレンドがわかる
2時間で全てまわれる!! 推進技術見学ルートマップ
下水道展'22東京 出展予告と展示の見どころ
投 稿 支障物切削への挑戦 ─アルティミット工法─
原田 哲也
㈱東京久栄技術本部エンジニアリング部
藤田 啓司
機動建設工業㈱九州支店
須藤  洋
機動建設工業㈱土木本部
随 筆 学生時代に学んだこと
厚浦 勝
青木あすなろ建設㈱東京土木本店福島支店
黒瀬賞 2022年度(第33回)黒瀬賞
ゆうぞうさんの山紀行 第77回 嵐の中の蒜山登山
藤代 裕三

 

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