近接施工

2022年12月号 近接施工

 近年多発する線状降水帯がもたらす水災害や予測される大規模地震への対応など、社会インフラ設備への防災・減災対策ならびに、施設の老朽化進行に伴う改築更新も喫緊の課題となっています。また、上下水道、ガス等のパイプラインのみならず、電気や電話回線等のケーブル類においても、地域防災の観点から地中化が勧められており、推進工法を含む非開削技術への要求が益々高まっています。
 特に都市部の地下空間においては、土地の有効利用と生活の利便性向上を図るため、道路、地下鉄、地下街などの開発が進められており、水害対策として大型の貯水施設などの重要構築物もあり、既設インフラ施設も加え複雑に混在し輻輳状態にあります。
 推進工法の検討にあたっては、地形的な制約や環境条件、地下埋設物や構造物との取り合いがあり、既設占有物との離隔については施設管理者ごとに取り扱いが異なるため、それにより設計条件や工法選定の変更を余儀なくされることも少なくありません。
 今後、推進工法が社会生活や周辺環境に及ぼす影響の少ない技術として社会の需要に応えるため、また、地下空間の有効利用を図るうえでも既設占有物との競合は避けられない課題と考えます。
 そこで、本特集では「近接施工」に着目し、計画設計時の課題と留意点並びに、地下埋設物や構造物への影響を考慮した最新の推進施工技術などを含めて紹介します。
 本特集が、読者にとって計画設計や施工方法選定の参考となり、また、施設間相互の施工時および施工後の安心・安全の確保につながることを期待します。
(編集担当:今田達朗)

巻頭言 治水技術がつなぐ明るい未来へ
戸梶 直人
五洋建設㈱ 土木部門土木営業本部副本部長第二営業部長
(公社)日本推進技術協会理事
今月の推論 2030年そしてその先へ
肝試し
総 論 近接施工における設計と留意点
出來山 敏久
㈱東京設計事務所東京支社建設DGパイプデザインチーム上席主幹
推進工法による近接施工の留意点
西田 広治
機動建設工業㈱土木本部技術統括顧問
推進工法を用いたパイプルーフ施工による地中構造物の近接施工
島田 英樹
九州大学大学院工学研究院地球資源システム工学部門 教授
笹岡 孝司
九州大学大学院工学研究院地球資源システム工学部門 准教授
濵中 晃弘
九州大学大学院工学研究院地球資源システム工学部門 助教
特 集 推進工事における近接施工の考え方とその実際
笠井 康次
通信土木コンサルタント㈱アーバンEG事業部・事業部長
地中送電用の既設構造物への近接協議ならびに施工事例
竹中 聡
東京電力パワーグリッド㈱工務部流通土木グループ管路チームリーダー
高被圧地下水下での刃口式推進工事の安全施工への取り組み
福田 信弘
南野建設㈱名古屋支店工事課課長
超大口径管推進の掘進における周辺影響と近接防護対策について
髙橋 健一
戸田建設㈱九州支店土木工事部工事2室・工事長
地下埋設物の近接施工サン・シールドはどんな状況でもベストを尽くす
米森 清祥
サン・シールド㈱代表取締役
随 筆 くだけた話
重盛 俊樹
ベビーモール協会事務局
ゆうぞうさんの山紀行 第82回 静岡満観峰ハイク
藤代 裕三
年間総目次 2022年 Vol.36(令和4年1月号〜12月号)

 

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